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【クレヨンしんちゃん】オトナ帝国の逆襲を改めて評価してみる【ネタバレ】

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みなさんこんばんは、人生の明るい迷子・卯月つねです!

いや~ゴールデンウィークですね!

実は先日4月29日、昭和の日ということでクレヨンしんちゃんの映画「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(以下:オトナ帝国)」を見たんですよ。

やっぱりファンの中で名作と言われるほどですよね。

私の個人的評価でも星5つは欲しい作品です。

数年ぶりに「オトナ帝国」を見ることで、この映画の深さを再発見することができました。

そんなわけで、大人になった今、この映画を見て考察したうえで「どうして星5つも付けたいほどの映画なのか」評価をしたいと思います。

※以下、ネタバレを含みますのでご注意を

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「オトナ帝国の逆襲」あらすじ

ある日、春日部で突然「20世紀博」というテーマパークが開催された。
昔のテレビ番組や映画、暮らしなどを再現し、懐かしい世界にひたれる遊園地に大人たちは大喜び。でも、しんのすけをはじめとする子供たちには、ちっとも面白くない。毎日のように夢中になって遊びに行く大人たち…。
そのうちにひろしは会社に行かなくなり、みさえは家事をやめ、しんのすけがひまわりの面倒をみる始末。実はこれは、“ケンちゃんチャコちゃん”をリーダーとするグループの、大人だけの楽しい世界を作って時間を止めてしまう、恐るべき“オトナ”帝国化計画だった!
やがて大人たちは、「20世紀博」に行ったきり、帰ってこなくなってしまう。このままでは未来がなくなってしまう!そこで、しんのすけら“かすかべ防衛隊”のメンバーはオトナたちを取り戻すために、「20世紀博」へ乗り込んでいくことにする。しかし、そこにはもうすっかり子供に戻ってしまった親たちが楽しそうに遊んでいた。
果たして“かすかべ防衛隊”は “ケンちゃんチャコちゃん”に勝てるのか!?
そして、しんのすけはオトナたちを今の世界に取り戻し、未来を守ることができるのか!?

(Amazon商品説明より)

テーマは「未来へ進む勇気と力」

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「オトナ帝国」は、2001年…つまり、21世紀になって初めてのクレヨンしんちゃんの映画だったんですね。

このタイミングだからこそ、「オトナ帝国」は作られたんだと、個人的に思っています。

「オトナ帝国」は、簡単に言えば、20世紀の懐かしさにとらわれた大人たちを、21世紀を生きていく子供たちが救う話です。

だから、この映画のテーマは「未来へ進む強さと力」だと個人的に思っています。

そのテーマが如実に表れている要素が、劇中に2つ。

1つは、「ひろしの回想」以降のひろし。

もう1つが、「しんのすけ走る!」。

「ひろしの回想」以降のひろし

DVDでは、「なつかしいニオイ」がこのシーンに該当するのですが、「ひろしの回想」の方が分かりやすいので、こういった表記にしています。

テーマに掲げた「未来へ進む強さと力」の「強さ」の部分に当てはまるのが、「ひろしの回想」以降のひろしだと思っています。

このシーンでは、「今のニオイ」である足のニオイをしんちゃんにかがされたひろしが回想していきながら我に返るというシーンです。

セリフが一切無く、ひろしの幼少時代から野原一家になるまでが順々に流されていきます。

個人的に回想から泣きながらしんちゃんを抱きしめるひろしに、「心地良い懐かしさから離れ、これからの未来を生きていく」というメッセージを感じます。

パンフレットの座談会で、この映画の監督・原恵一氏はこう言います。

原:というかその万博があった頃に、21世紀ってものすごい時代になるんだって思っていたのが、実際なってみるとたいして変わらなかった。そう実感したときに、時代が変わるっていうのは、実は前の時代を乗り越えるっていう部分がなければいけないと思ったんですよ。

(公式パンフレット座談会より)

原監督は、この後に「その(前の時代を乗り越える)役を今回の映画の中でしんちゃんにやってもらいたかった」と言っているのですが、個人的にはひろしにもその役割が多少なりともあると思うんですね。

終盤タワーのシーンで、敵役であるケンから「戻る気はないか?」と聞かれます。

この「戻る気はないか?」というセリフは、「(過去=20世紀に)戻る気はないか?」ととれます。

そのあとのやり取りがこちら

ケン「戻る気はないか?」

ひろし「無い!俺は家族と一緒に未来を生きる!」

ケン「残念だよ野原ひろしくん…つまらん人生だったな…」

(略)

ひろし「俺の人生はつまらなくなんかない…!家族がいる幸せを、アンタたちにも分けてやりたいくらいだぜ…!!」

(「オトナ帝国の逆襲」本編より)

青春時代など懐かしい20世紀から、家族と共に生きる21世紀へひろしが進んでいくことがこのシーンでわかりますね。

ひろしが20世紀を乗り越え未来へ進むことが表現されているのは、「ひろしの回想」の時点なのですが、このケンとのやりとりでさらにひろしが21世紀を生きる決心を固くしていることが表現されていると、私は見ています。

そのため、この映画のテーマの「未来へ進む強さと力」の「強さ」…もっと言えば「心の強さ」の部分にひろしが当てはまるのではないかと思っています。

「しんのすけ走る!」

テーマである「未来へ進む強さと力」のどちらをも持っているのが、20世紀博のタワーを階段で駆け上がるしんちゃんのシーンです。

この後野原一家はひろし、みさえとひまわり、シロの順で敵を止めるために先へ進めなくなります。

最後に残されたしんちゃんだけが、階段を駆け上がっててっぺんを目指すんですね。

このシーンの特徴は、しんちゃんが駆け上がっていくにつれて、作画が段々と荒れていくところです。

最初は普通なんですが、転びながらも、鼻血を出しながらも走るしんちゃんの作画が段々と疾走感ある荒れたものになっていきます。

このタッチには、誰もが力強さを感じると思います。

しんちゃんが走るだけで、セリフらしいセリフはありません。

でも、セリフが無いからこそ、未来を生きていく力の強さが画面を通して伝わってくるシーンとなっています。

ラストスパートだからこその、力強いテーマの表現ですよね。

私は個人的にこのシーンは、多くの人の心を打つ名場面だと思っています。

個人的総評にてまとめ

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このように、「オトナ帝国」はテーマを通して「時代は変わっていくけど、力強く未来を生きていこうぜ」というメッセージを見る人に送っているんですね。

深くて大きなテーマだからこそ、ファンの間で「名作」と言われ、私自身も作品の評価として星5つを付けたくなります。

「クレヨンしんちゃん」といえばファミリー向けの作品ですが、「オトナ帝国」は親(大人)世代をターゲットにし、なおかつシリアス色が強いので、クレヨンしんちゃんの映画の中では異色です。

でも、子供(…といっても公開当時の子供ですが)が見て「お父さんお母さんが子供だった頃はああだったんだな」と思い、大人は懐かしさと感動を味わう…。

そして、ラストの階段を駆け上がるしんちゃんのシーンで、大人にも子供にも「未来を生きる強さと力」を伝える深い作品だなぁと個人的に思いました。

ファミリー映画として見るなら異色と思う人もいるかもしれませんが、やっぱりクレヨンしんちゃんの映画の中でも屈指の傑作だなぁというのが個人的見解です。

それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました!

 

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